ツクル
クリエイターにツクルとコワスを聞いてみた。指輪作家カワベマサヒロさん 撮影:若林邦治
みなさまこんにちは。編集長のイシイです!
この企画は、「モノやコト」を生み出すクリエイターに、
つくったりこわしたりする中で、何が生まれるのか?それはクリエイターの人生にどんな影響を与えているのか?
を聞いてみる企画です。
今回、話を聞きに行ったクリエイターはこの方!!
この道20年、指輪作家のカワベマサヒロさんです。
カワベさんは、写真のようなステンレスのナットから指輪を作る、指輪作家です。
どんな指輪かというと、
こちら!!
ヤバイ!!
あのナットをどうやったら、こんなになるのでしょうか。。
そんなナットを、ある意味コワして指輪をツクルカワベさんに、
つくったりこわしたりする中で、何が生まれるのか?それはクリエイターの人生にどんな影響を与えているのか?
を聞いてみたいと思います!
その前に、指輪作家になったきっかけを聞いてみた。
カワベさん「きっかけは、機械の整備士をやっていた時に、先輩がナットを削って指輪を作っているのを真似して、僕も作り始めたのがきっかけです。最初は趣味で作っていたのですが、ハマってしまい指輪作家になりました。」
イシイ「なるほど!趣味から始めて、それが仕事になるなんて素敵ですね。」
イシイ「仕事としてはどれくらいやっているのですか?」
カワベさん「最初の2年間は趣味でやっていたのですが、仕事では20年やっています。」
イシイ「すごい!20周年!」
ちなみに、カワベさんの指輪は20年間ずっと、己の腕だけでナットを削って指輪を作るスタイルです。
そんな指輪作家一筋のカワベさんに、つくったりこわしたりする中で、何が生まれるのか聞いてみた。
カワベさん「最初は何も考えずにはじめたので、何が生まれるのか?とかは考えていませんでした。
作っていく過程で道も無ければ、教えてくれる人もいません。だから、強いていうなら、
自分のモノづくりを自分で作った結果、「モノづくりをする自分の“あり様”をつくる。」という考えですかね。
イシイ「なるほど、つまり指輪を作ることは、自分のあるべき姿を作るってことですね!とても深い!
そのあり用によって、カワベさんの人生においてどんな影響があったのですか?」
カワベさん「ものの見方や、人の見方が変わりました。」
カワベさん「僕は作品を作る時に必ずテーマを作ります。そうすることによって、生活の中で色々なものをテーマとして感じ取れるようになりました。例えば、人に出会えば、その人の魅力を掘り下げてテーマにしたり、自然に触れれば、その時に感じた心境をテーマにしたりします。」
イシイ「日々の生活が、制作する時の発想になるって、なんかいいですね。」
イシイ「最後にこの仕事のやりがいを一言で教えていただけますか?」
カワベさん「やりがいは、やっぱり自己満足なんだと思います。」
そう笑顔で答えるカワベさんですが、20年間ナットをこの手と、この道具で指輪を作り続ける「作家魂」は、働くというより、“自分との戦い”あるいは、“自分との会話”みたいだな。と思った今日この頃でした。
カワベマサヒロ
倉敷市出身。
1999年にステンレスのナットを削って指輪を作る作家として活動を開始。
現在は倉敷市水島のレザーショップゲルズにて取り扱い中。
ホームページ/http://kawabemasahiro.com
2019.07.10 sat
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WRITER
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- 編集長
イシイコウジ
- 写真家
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岡山生まれ。
写真屋さん→ニート→デザイン事務所→まさかの写真で独立→仕事めちゃ忙しい→悩む→40歳になってやりたいことやる会社「株式会社おじさん」設立する→ノリでWEBメディア「ヒゲとメガネ」始める→飲食経験ゼロで、クリエイターが集まる「BARおじさん」作る→超個人的な出版社 おじさん研究所を設立→最近ブロガーじゃね?って言われる。←いまここ。
・ファイブグラフィックス 代表
・株式会社おじさん 代表取締役
・BAR おじさん研究所 オーナー所長
・出版社 おじさん研究所 代表